1、だいすけは、元保育系求人会社の社長
ネットで「小林大介」&関連キーワードを入れると私の過去について書かれているものが出てくるらしいですが・・・私は両膝を傷めていた期間は”求人”の視点から保育士と保育園運営をサポ―トしていました。
(意外と知れ渡っているようなので、別に隠してはいません。)
その影響から、当時一緒に求人を探した保育士さんを中心に、保育現場に戻った今でも連絡が来るというのが私の環境です。
2、この時期に届くDMの数と内容
たかが1300人程度のフォロワーなのに、ビックリですよね(笑)
ただこの時期になると「転職に関する相談」は週に1~3件くらい来ますし、国家試験組で合格通知が届いた方からもDMが届くのですが・・・今年は例年より多く来るのでここで一度、よく聞かれる質問に対して真剣にお答えさせていただきます。
3、よく聞かれる質問内容 (関東都市部VER.)
A、やはりこの1月~2月にかけて転職活動を始めるのは遅いでしょうか??
ベストは10月に「11月中旬~12月中旬にかけて有給休暇を合計3日取得してこの期間に余裕を持って情報収集&保育園見学を行う」です。
でも保育士の多くは運動会明けの園長面談時にまだ次年度の意向は伝えず・・・
「12月のボーナス&クリスマス会が終わってから退職の意向を伝える」という方も多いので、実は「1月中旬から4月採用の求人が多く出てくる」というのもこの業界の特徴なんです。
B、今年は保育士の転職の動きが弱いって本当??
10月下旬~12月中旬の”いわゆる保育士転職時期の第一期”は動きが弱かったと多くの人材会社の担当者から聞きました。
実際に保育園側も今年は離職者が少ないという声も多く聞きました。これは3月にSNS上でも多く発信がされていた「コロナリスクによる保育士大量退職」の関係が全くないとは言えません。
保育士の転職スパンは「2~4年」が多いので、ここで多くの退職者or転職or落ち着いてから復帰という保育士が多ければ、この層は今年転職はあまりしないので、動きは当然弱くなります。
ところが・・・
この第一期の動きが弱いと1月以降の動きが活発になる傾向があります。
その結果、最近はSNS上でも保育士のアカウントから「転職」のキーワードが多く見られるのと・・・
それ以上に多くの保育園側の経営&採用担当者が「あと1人急遽採用したいんだけれど誰かいませんか!?」
という問い合わせが求人会社だけでなく私の個人アドレスにも多く届いています。
(これ・・・本当の話です。)
C、「早くしないと求人なくなりますよ」これは本当??
”この時期ならば”本当です。
この言葉。あまり推奨したくないのですが・・・以下の表を参考にしてください。
この時期の転職探しのリスクは「スピードが重要は否定できないこと」
いくら魅力的な保育園の求人が見つかっても、補助金運営の保育園では過剰に保育士を採用出来ない。だから相思相愛だったとしても枠が埋まってしまったら、どうしようもないんです。
(この時期だけは”不動産屋の家探し”と同じ原理になってしまうんです)
D、国家試験組は採用に不利!?実際はどう思われているのか。
保育園側はバランスを重視して採用する傾向も多いです。全ての保育園がそうというわけではありませんが、その年の職員配置の状況や経営者の中長期計画によって印象は変わってくるものです。
E、パート保育士と派遣保育士について
パート保育士の求人は傾向として”社員の求人が埋まってから採用を始める”というのが一般的です。これはパートから始めてしまうと、シフトの融通が利かなくなってしまう為です。一般的な採用は以下のように考えられることが多いです。
このように考えられていることが多い為、パート職員は社員の目安が立ってから出てくる傾向が多く・・・また4月以降に職員体制の強化を目的に多く求人が出来ることが多いのも特徴です。
これも意外と言われますが・・・保育士不足の東京や神奈川であっても「9:00~15:00」などの時間帯の求人はあまり募集していません。
【派遣保育士】
直接保育園でパートをするよりも、派遣の方が時給相場として150円~500円近く高くなることはご存知の保育士さんも多いと思いますが・・・実は紹介会社も派遣保育士として契約してもらった方が売り上げは高いんです。
だから派遣事業もしている求人会社はパートや時間固定勤務を希望する保育士には『派遣の方が時給が高いですし、気に入ったらそのまま直接契約に切り替えればいいんです』と提案します。
デメリットは、派遣はあくまでも保育園側の最終手段なので求人は出ていても派遣はNGで保育園選びの窓口は大幅に狭くなります。
でも『契約』で守られているので、ご自身にとってよい保育園に出会えればとても働きやすいと感じる形も少なくありません★彡
◆ 紹介会社は使わない方がよいのか!?(メイン)
紹介会社のコンサルタントは基本的に「売上至上主義」です。
実は今、人材会社も乱立していることで、保育士が登録や相談をするのにかかる広告コストは3,000円~11,000円ぐらいかかるんです。
(よくみるネット広告の出稿料や見せかけの比較求人サイトなど)
だから私がコンサルタントをしていた6年前とは異なり「とにかく保育士の転職をうちの会社で早く決めさせろ」という上司からの圧力は凄いものなんです。
でもそれ以上に問題なのは・・・「コンサルタントが保育士よりも保育園や求人内容の基本を知らないこと」です。
簡単に言えば今回、ここで記載した内容について半分くらいしか理解していないコンサルタントばかりで、実際に保育園を見に行ったこともなければ求人票でしか転職について助言が出来ないんです。
保育士の転職って・・・「給料」と「通勤時間」とだけじゃないでしょう??
(自由保育と一斉保育の違いやその特徴も理解していませんよ。)
だから真剣出来る誠意あるコンサルタントに当たるかどうかは『運次第』というおかしな現象がこの業界では起きています。
(実名は伏せますが会社によっては死亡事故のある保育園であることを隠して紹介料が高いからという理由で必ず提案したりするような組織的に問題あることもあります)
じゃあ・・・紹介会社は悪なのか??
→それも違います。
紹介会社は使い方次第で転職活動に大きな影響を与えてくれます。
なので・・・こんな感じで使ってみてください☆彡
1、この年度末に十分な有給休暇の取得は出来ない
→だからこそ、限られたスケジュールの中で紹介会社に複数の見学ができるように調整してもらう。
(最低でも2つ。出来れば3つは直接自分の目で見に行って、比較しないとダメですよ)
2、明確な条件を提示し、数百件の求人から10個くらいに絞ってもらう
→東京や神奈川のような保育士不足地域では求人が多すぎて転職素人の保育士が自分で整理するのなんてまず無理。だから最終決定は自分がするとして10個くらいまで絞ってもらう。
3、納得の行くまでコンサルタントに質問攻めして構わない!
→相手側は数を絞って早く決めさせようとするなら、こっちは納得の行くまで質問攻め。直接保育園側に聞きづらいことや気になることも全部聞く。
→それが嫌だとか無理とかいうなら、そのコンサルタントは力不足なのだからサヨナラすればそれでいい。
4、複数の面接を受けて複数の内定をもらったらお断りもコンサルタントにお願い
→別に1つしか受けてはいけないというルールはない。むしろそういうことをするために紹介会社は間に入ってもらうもの。実際に紹介会社も就職しなければ紹介料は入ってこないのだから、保育士を就職させる為なら、保育園側に他の保育園の結果が出るまで内定を待ってもらうよう交渉しますから。
◆ こんな感じでいかがでしょうか??
久々の長文ですが・・・こんな感じで毎週、保育士さんからのDMなどの相談に答えています。でもこの内容をちゃんと理解出来ている保育士。保育園関係者なんてほとんどいませんよ(苦笑)
私だって、実際に何百人と言う保育士さんの対応をしながら、100園以上の保育園を実際に見て、何十人もの理事長や社長、採用担当者と直接話をしてこなかったらここまで理解することなんて出来ません。
保育士の求人自体が少ない地方も転職活動は大変かもしれませんが・・・保育士求人が溢れかえっている東京や神奈川といった都市部は都市部で転職活動も大変です。
今回は、よく聞かれる内容について掲載しましたが、それ以外に気になることや改めて個別に聞いてみたいことなどがありましたら、お気軽にお問いあわせください。
※追記
出来れば今から無理矢理でも2月の平日に有給を取って欲しいなぁ。
だって平日の仕事帰りや土曜日保育に見学に行っても『普段の日常保育』とは違うでしょう??
皆さんの保育園は遅番や土曜日保育と平日の日中に展開している保育園って同じ内容ですか(*^▽^*)??